こんにちは、リブウェルインスティテュートのヨガ講師インストラクターのKenです。
ヨガインストラクターを目指しているけど、RYT200ってどんな資格なの?
ヨガ初心者だけど大丈夫かな?
スクールやサイトがありすぎてどれがいいのか決められない…
そんなあなたへ、今回のブログでは『RYT200』について解説していきます。
カリキュラムや費用などの基本的なことから、2022年最新のヨガアライアンス情報まで、この記事を読めばRYT200の全てがわかります!
ヨガ講師資格RYT200、RYT500の徹底解説していきましょう。
目 次
5.まとめ
RYT200(全米ヨガアライアンス)について
RYT200とは?
RYT200は、ヨガインストラクターを目指す人の多くが取得する最も代表的なヨガの資格です。
RYT(アールワイティ)とは、「Registered Yoga Teacher」の略で、日本語で「登録されたヨガ講師」という意味になります。
ここで言う登録先とは、全米ヨガアライアンスです。
つまり、全米ヨガアライアンスに登録しているヨガ講師のことをRYTと言います。
では、200は何の数字か?
これはカリキュラムに沿ってヨガを学んだ時間を表しています。
つまり、RYT200は、
「私はヨガについて200時間、全米ヨガアライアンスのカリキュラムに沿って勉強しました!」
という
ことを証明できる資格になります。
ちなみに、RYSという単語も見かけると思いますが、これは「Registered Yoga School」の略で、「登録されたヨガスクール」のことを意味します。
つまり、RYT200などの資格を正式に取得できるスクールのことを指します。
私が所属しているリブウェルインスティテュートもRYS500です。
全米ヨガアライアンスとは?
では、全米ヨガアライアンスとは一体なんなのでしょうか?
簡単に言えば「世界最大のヨガ協会」です。
米国の非営利団体で、現在7,000を超えるヨガスクールと、100,000を超えるヨガ講師が登録しています。
多様なヨガのスタイル・伝統を守り向上させるために、ヨガインストラクターの育成や、高品質で安全なヨガを広める活動を行っています。
現在では世界中に資格所有者がいて、日本でもこの全米ヨガアライアンスに登録しているヨガインストラクターは年々増加しています。
世界共通の安心できる資格だということがわかりますね!
全米ヨガアライアンスの歴史
全米ヨガアライアンスは、1999年に2つの団体が合併することで誕生しました。
・Unity in Yoga
1982年から、国際的なヨガカンファレンスの主催やスポンサードなどを行った団体
・the Ad Hoc Yoga Alliance
1997年に設立されたボランティア組織
ヨガ講師の必要最低限の基準づくりを推進してきた
その後1999年より、トレーニングが基準を満たしているヨガスクールと、ヨガ講師を登録する認定資格(RYT)を発行するようになりました。
さらに2010年には、RYTのオンライン登録が可能になり、世界的に登録者数が急増しました。
現在、アメリカ・日本国内の登録ヨガインストラクターの数はこのようになっています。
| アメリカ | 日本 |
2009年 | 18,800名 | 400名 |
2017年 | 46,800名 | 900名 |
2019年 | 52,000名 | 1,500名 |
2021年 | 53,000名 | 2,200名 |
2023年 | 50,700名 | 2,000名 |
インストラクターに必要な資格なの?
ここまでRYT200や全米ヨガアライアンスについて解説をしてきましたが、そもそもヨガのインストラクターになるのにRYT200って必要なの?と疑問に感じている方もいると思います。
ヨガのインストラクターには、運転免許や医師免許のように必ずしも必要な資格はありません。しかし、長い目で見て資格は取得しておいた方がいいでしょう。
RYT200は、全世界共通の信頼できるヨガの資格ですし、実際ヨガ講師の求人をみてみると、「RYT200資格保有者」と書かれていることもよくあります。
日本でも取得しているインストラクターの数は増えているので、RYT200を取得していることが、インストラクターとしての最低ラインになりつつあるのかもしれません。
また、RYT200のカリキュラムの中には、解剖学やクラスの作り方、ティーチングといった実習指導の練習なども含まれますので、ヨガを指導する際に必要なスキルが一気に学べます。
この先趣味ではなくて職業として、ヨガのインストラクターを検討している方には、RYT200の勉強は非常に有意義なものです。
まとめると、ヨガの指導をするのにRYT200は必ずしも必要ではない!
けどヨガインストラクターとして自信を持ってデビューするためには取得するべき。
もちろん、資格は持っていなくても素晴らしいインストラクターはいますので、自分の描いている理想や自分の今のスキルも加味して考えてみてください。
RYT200を取得するには?
RYT取得の流れ
RYT200の資格はどのようにすれば取得できるのかをみていきましょう。
①養成を受講
まずは全米ヨガアライアンス認定のスクール(RYS)でRYT200の講座を受講します。
②スクールが修了証を発行
講座を全て受講するとスクールから、200時間の勉強を終えました!という修了証が発行されます。
この時点ではまだRYT200の資格は取得できていません。
③RYTへ登録申請
次に、この修了証をヨガアライアンスへ登録申請します。
全米ヨガアライアンスのHPにアクセスして、修了証をスキャンしたり写真で撮影したデータをアップロードします。
④承認&登録完了
承認されたら最後に登録料を支払います。
RYT200初回登録の際は、申請料と年会費を合わせて$115の支払いが必要です。
クレジットカードまたはPayPalで支払いが可能ですので、HPの指示に従って支払いをします。
これで無事にRYT(登録講師)としてヨガアライアンスのデータベースに登録が完了します!!
全米ヨガアライアンスのHPにあなたの名前が載り、RYT200の資格証明書などもダウンロードできるようになります。
資格の更新は1年に1回で$65がかかります。
まとめて2年分、5年分などの支払いも可能ですので、忘れずに更新するようにしましょう。
初回登録 | 申請料($50)と年会費($65) |
翌年からの年会費 | $65 |
RYT200以外の資格の種類
全米ヨガアライアンスでは、RYT200以外にも次の資格を発行しています。
RYT200
RYT500
E-RYT200
E-RYT500
RPYT マタニティヨガ(Registered Prenatal Yoga Teacher)
RCYT キッズヨガ(Registered Children’s Yoga)
RYT500は、RYT200からさらに300時間の講座を受講、さらに指導経験も必要になるアドバンスの資格です。
E-RYTとは、「Experienced Registered Yoga Teacher」の略で、指導時間や登録年数などの経験を積むことで取得ができます。
この資格を取得することで、RYT200の養成講座やワークショップでの講師になることができます。
RYT200取得後もこのようにステップアップできるのは嬉しいですね。
ではどのようなステップで資格を取得していけばいいのか?
次の項目で解説していきます!
資格のステップ
①認定スクールにて200時間の講座を修了したのち、さらに300時間の講座を受講して修了。(もしくは、最初から500時間の講座を受講することも可能)
②RYT200を取得してから(全米ヨガアライアンスに登録している期間中)100時間以上の指導経験があること。
①RYT200を取得してから2年間、全米ヨガアライアンスに登録していること。
②RYT200を取得してから(全米ヨガアライアンスに登録している期間中)合計1,000時間以上の指導経験があること。
①認定スクールにて200時間の講座を修了したのち、さらに300時間の講座を受講して修了。(もしくは、最初から500時間の講座を受講することも可能)
②RYT200を取得してから(全米ヨガアライアンスに登録している期間中)合計2,000時間以上の指導経験があること。
③RYT500を取得してから500時間以上の指導経験があること。
④RYT200を取得してから4年間、全米ヨガアライアンスに登録していること。
E-RYT500を取得するには、講座の受講だけでなく、登録期間や指導時間も必要になりますので、ヨガインストラクターとしてかなりの経験が必要です。
多くの人はRYT200をまず取得して、その後次のようにステップアップを目指していきます。
RYT200を取得した後、さらにヨガの学びを深めたい!と感じた方は、ぜひチャレンジしてみてください。
金額の相場
RYT200の費用は、安いところだと約10万円〜高くて約60万円と、価格の幅が広いです。
2020年からコロナウイルスの影響でオンライン受講が可能になり、対面でのレッスンが不必要な分、10万円を切るような安い講座もたくさんでてきました。
ちなみに、本場アメリカのヨガスクールでは、一般的な価格相場は、約3,000ドル(大体30万円)です。
スクールによってカリキュラムの内容や、対面なのかオンラインなのか、アフターフォローはついているか、など様々な違いがありますので、価格の違いだけでなくしっかりと内容を把握して選ぶ必要があります。
RYS300の費用は約40万円〜約80万円と、200時間の2倍ほどかかります。
500時間を一気に学ぶことで割引になるスクールもありますので、まとまった学習時間が取れる方は検討してみると良いかもしれません。
現役講師がヨガ初心者にRYT200をおすすめする理由
ここからは、RYT200を取りたいけどまだ少し迷っている方へ、現役ヨガ講師がRYT200取得をおすすめする理由を解説していきます!
· ヨガの経験が全くない
· ヨガのインストラクターになりたいけど体が硬くてポーズがとれない
· 初心者だから講座についていけるか心配
· ヨガのインストラクターとして仕事をしたいけど集客できるかな…
こんな不安を抱えている方へ!大丈夫です!
RYT200では、ヨガ未経験者でも、ヨガに関する幅広い知識が一気に学べます!
RYT200で学ぶ4つのカテゴリー
RYT200ではどういったことを学ぶのか?
全米ヨガアライアンスが定めるガイドラインを元に、各スクールが講座プログラムを作成します。
大きく次の4つのカテゴリーに分かれており、それぞれ学習する時間が決まっています。
· テクニック/トレーニング 75時間以上(アーサナ、瞑想)
· 解剖生理学 30時間以上(解剖学、生理学、生体力学)
· ヨガの人文科学 30時間以上(歴史、哲学、倫理)
· ティーチング/実習 50時間以上(シークエンス、実習指導)
· 選択 15時間
では一つずつ詳細をみていきましょう!
【テクニック/トレーニング】
このカテゴリーでは、ポーズや呼吸法、瞑想について学んでいきます。
ポーズをどの程度学んでいくかはスクールによって異なりますので、難しいポーズを練習するスクールもあれば、一つのポーズに時間をかけるスクールもあります。
その他にも次のようなことが含まれます。
· ポーズを安全に行うためのシークエンス作りや各ポーズの解剖学的な特徴
· 色々な呼吸法のやり方の指導や、体にどんな効果があるのか
· 瞑想の種類や流派、用語やマントラなど知識
【解剖生理学】
解剖学や生理学について学んでいきます。
· 骨や筋肉の名前、効果効能、そしてそれらがポーズとどういう関係があるのか
· 交感神経と副交感神経、ホルモンやリンパについて
· 関節のはたらき、体を安全に怪我をせずに動かすためにどうすればいいのか
· 各ポーズのミスアライメント
解剖学を理解することで、安全にクラスを行うことができるようになります。
生徒さんに怪我をさせてしまったら大変ですもんね!
【ヨガの人文科学】
ヨガの哲学的な部分を学んでいきます。
· ヨガという言葉の定義
· ヨガの流派や歴史について
· ヨガの経典について(ヨーガスートラやバガヴァッドギーターなど)
· ヨガの先生としての倫理観
スクールによってどの経典をどの程度学んでいくのかは異なります。
【ティーチング/実習】
実践的な練習を通してヨガの先生としての指導方法などを学んでいきます。
· シークエンスの作り方
· クラスのペース配分
· 実際に教える時のクラスの環境の作り方
· 先生としてどのように指導していくか(キューイング)
· フリーで集客をする際のマーケティング方法など
実際に生徒さん同士で模擬クラスを行ってみて、講師からフィードバックをもらうなど、実際に学んだことをアウトプットして練習を積んでいきます。
このようなティーチングの実習があるからこそ、ヨガ未経験者でも、RYT200取得後に自信を持ってクラスを行うことができるようになります!
【選択】
その他スクールによって自由に提供できる内容を選べます。
マタニティヨガや陰ヨガなど、様々な種類のヨガが学べたり、アーユルヴェーダについて学べたり、スクールによって内容が異なってきます。
事前にスクールのカリキュラムをみてみましょう。
以上がRYT200の学習内容です!
ヨガの知識やテクニックだけではなく、社会性やマーケティング、先生としての倫理観など、ヨガのインストラクターに必要な知識を包括的に学ぶことができる内容となっています。
ここまでしっかりとした内容なら、ヨガ初心者でも安心してインストラクターデビューできますね!
ヨガ未経験者でも資格が取得できる!
「RYT200の講座では試験がありますか?」
「資格に落ちることはありますか?」
といった質問をよくされるのですが、基本的にRYT200で”不合格”ということはありません!
スクールによってもちろん卒業の条件は違いますが、しっかりとスクールの定めたプログラムを全てこなし、課題やレポートを提出していれば、資格は100%取得できます。
このポーズがとれないとダメです!とか
開脚が180度開かないと卒業できません!とか
そういったことは、しっかりしたスクールであればあり得ませんので安心してください。
ヨガ未経験者でも資格が取得でき、インストラクターとして質の高い学びが得られる。
それがRYT200です!
同じRYT200でもスクールによって全然違う!
最後に、後悔しないスクール選びについてお伝えします。
先に説明したように、全米ヨガアライアンスの定めるガイドラインは割とざっくりとしているので、講座の内容は各スクールによって異なります。
哲学を強化しているスクールや、難しいポーズを教えてくれるスクール、実戦練習に力を入れているスクールなど。。。
また、カリキュラムの内容だけでなく、受講の形態や講師のレベル、欠席した時の対応、卒業後のアフターフォローなど、考慮すべきポイントは様々です。
この辺りは、自分のスケジュールや、なりたいインストラクターの理想像、金額面などを考慮しながら検討してみましょう!
スクールによっては説明会や体験会などを開催しているところもありますので、一度参加をしてみるとそのスクールの雰囲気が感じられますし、詳しい講座の内容を知ることができるのでおすすめです。
コロナ禍後のRYT200取得方法
オンラインで2024年移行も学習が可能に!これからはヨガもオンラインの時代です
コロナウイルスの影響で、2023年末までオンラインでの学習が許可されれていましたが、この度2024年以降も対面での指導時間を30時間以上提供することを条件にオンラインでの指導が許可されました。つまり永遠にオンラインでの教育が認められたわけです。
それまでは対面でしか講座が認められていませんでしたが、ヨガでもZoomやLINEなどを使った講座が開講で当たり前の時代になったと言えます。
もちろん、全米ヨガアライアンスのガイドラインが定められていて、審査に通ったスクールのみがオンライン講座を開講できます。
オンライン受講が可能になったことで、今まで地方でスタジオに通えなかった方や、子供がいて講座に参加できなかった方も、比較的受講しやすくなりました。
オンラインのメリット・デメリット
オンライン講座のメリット・デメリットは次のようなことが挙げられます。
通学とオンラインを併用して受講できるスクールもありますので、「この日はスタジオでしっかり学びたい!」「この日は忙しくて通学できないから家で」というように使い分けできると便利ですね。
いずれにしても自分にあった受講方法が選択できるのは、嬉しいですよね!
まとめ
いかがでしたか?
RYT200は、全くのヨガ初心者でも一人前のヨガインストラクターとしてデビューできる、おすすめの資格です。
同じ資格でも、養成講座の内容はスクールによって大きく異なりますので、自分の描いているビジョンや、学びたいこととマッチしているか、事前に確認をしてから申し込みましょう!
リブウェルインスティテュートでは、伝統的なヨガから最先端のヨガまで、ヨガを知り尽くした質の高いコンテンツを提供しています。
双方向オンライン授業、eラーニング・パーソナルコーチングなど多面的なアプローチで質の高い指導をさせていただいており、しっかりと時間をかけて卒業後もレベルの高いヨガ講師としてすぐに活躍できる実践的な指導を心掛けています。
私自身、ヨガ講師になる前は全く別の仕事をしていましたが、リブウェルインスティテュートでRYT200を取得し、その後すぐにインストラクターとしてデビューすることができました。
興味のある方はぜひ一度、無料説明会にご参加ください!
では!
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